Première étoile

舞台俳優のおたく

舞台「刀剣乱舞」維伝 朧の志士たち 感想

みなさんこんにちは。

暦通りの勤務形態のみなさんは仕事納められましたでしょうか?

私も昨日が今年最後の出勤でした。今年も1年お疲れ様でした〜!

 

私が推しくんを応援するようになってから今日で丸2年が経ちました!わ~~い!!!(書いているのは12/29)忘れもしないジョ伝の大千秋楽……年末年始の激混み新幹線のなか自由席乗ったり(案の定新大阪まで立った)、公演終了後に気が付いたら手に個ブロ握りしめていて相方に笑われたり最高に楽しかった。
毎年いろんな世界を見せてくれるからたくさんの時間を共にしたと(勝手に一方的に)思っていたけどまだ2年なんだな~体感的には社会人になってから時間がたつのが早すぎてあっという間だったけど。
あとどれくらいの間好きでいられるのかな。
個人的には推しくんが月9とかデカいドラマに出て念願の朝ドラにも出演し、どっかの球場で始球式に参加し(別の形だけど東京ドームで推しを観られる日は近いらしい笑)、しゃべくり007にゲストで呼ばれるまでは追っかけたい。そうならなくても推しが表現を続けるうちはその姿を見ていたいな。世界一男前かつラブリーで大好きだぞーーー!

 

 

ようやく観てきました!!!!

舞台「刀剣乱舞」維伝 朧の志士たち

stage-toukenranbu.jp

刀ステ第二章のはじまりである今作。年明けも1回観る予定ですが、ひとまず12/25.26のソワレを観劇して参りました。推しがいない刀ステ、すっごく観やすくていいね!(オイ)

赤坂ACTシアターは初めて行ったのでまずは劇場の感想を。

www.tbs.co.jp

暇すぎて新宿駅から赤坂ACTシアターまで歩いて行きました。赤坂離宮を通ったり四ツ谷を徘徊したりで6キロ以下かつ1時間しないで着いたのでお散歩には丁度良かった。歩くと身体もあったまるしね!劇場の近くに4、5軒はカフェあるしご飯屋さんも多いからいる場所には困らない。
ACTシアターはタッパあるのに舞台と客席の距離がすごく近い気がする。26日ソワレは1階W列(最後列から3列目)だったけれど、高低差は違えど本田劇場の最後列と同じくらいの距離感だった気がする!(例えが分かりづらい)
そして舞台上の天井が高〜い!天井が高い劇場大好き!!!!100万回言ってるけど青年館ホールも好き。観やすいよね〜舞台上の世界が広くて楽しいね〜!座席のクッションも柔らかさすぎなくてあんまりお尻が痛くならない。あの座り心地、ソレイユホールの座席にちょっと似てる。前の列と座席の位置ずれてるから頭が重ならないし素晴らしいじゃん。
お手洗いは1階の方が空いてるからそっちの方がいいかも。グッズ販売のフロアが2階でそっちの列はまじの長蛇の列で開演時間に間に合うかヒヤヒヤした。
全体的に質の高い劇場だなあ。赤坂ACTシアター好きだ!

 

※※以降はネタバレ・考察を含みますのでこれから観劇される方はご注意ください※※

 

 

今回はまだ他の方の感想や考察を一切観ていないので、公演始まって1か月以上経ってんのに今更それ言ってんかよって感じのことばっかり書いてると思います。
今回は幕末の物語。慈伝の聚楽第もそうですが、原作ゲームのイベントである文久土佐藩を活かした作品になっているのは原作ファンとしても嬉しかった。最初の聚楽第で長義くんをゲットできなくて悔しくて、文久土佐はじまった瞬間に金に物を言わせて賽子を買って3時間くらいでイベント終わらせたんだよね……。笑

OPなんですけど、むっちゃんが『よう狙って、な。』って言うのめーーーーーーっちゃかっこよくない???!!!!反則すぎて心臓ブチ抜かれたかと思ったわ、考えた人天才。OPは以前にも増してよく歌いよく踊っていて全体的アイドルっぽい。この7振の歌声はとてもまとまりがあって綺麗だった。兼さんと堀川くんが宙に両腕伸ばして何かを掴むような動きをアシメでやってるとき「これミュ???それにしても可愛いな????」って一周回って冷静になった。中盤に罠仕掛けダンス挟むしね、あの南海先生のハンマー捌きめちゃめちゃ好きです。

悲伝までとはどこか作風も違って面白い。刀ステは重くて辛い物語だっていうイメージを持ち続けていた(末満作品はそうあってほしいとどこか期待していたのかもしれない)けど、適度に肩の力を抜きながら観れる所が多くてこういうのも良いなあって思った。今までも軍議とか光忠クッキングとか小休憩的な部分はあったけど、維伝は全体的に気持ちが軽くていいよねって話。
部隊長がむっちゃんだからっていうのが大きいのかな。部隊長が違うとこうも部隊のテンションとか考え方が違うのもまた面白い。癖はあれど表面的にはみんなさっぱりしていて良好な関係を保てるチーム編成だったし。そう思うと虚伝の織田まんば組なんて性格難の温床で最悪だったな…。(私がいちばん好きなのは織田)

 

新しい刀剣男士たちもみんな殺陣上手でしたね。櫻井くん、殺陣が初めてとは思えないくらい上手だった。肥前くんの巻き込まれ体質と南海先生のマイペースさもいい組み合わせだし、ふたりともいい声だったなあ。南海先生のぬるっとした動きは爬虫類顔とマイペースにマッチしていて良かった。

土方刀は私が刀ステでいつか見てみたいと思っていた2振なので登場が決まった時最高にハッピーでした。兼さんは原作ゲームに実装されているセリフの言い回しがベストオブ兼さんなので(?)あの巻き舌っぽさを完璧にマスターしていて全私が大歓喜しました。「実用性一辺倒じゃあ華がねえ」と「いっちょやってやろうじゃねえかあ!」が特に最高でした。堀川くんはむっちゃんと龍馬が吉田東洋から逃れて宿に戻ってきたとき、嬉しくて安心して思わずむっちゃんに飛びかかる所が最高にキュート。「えへへ」って言うんですよ?なんてこった。 後半の戦いで兼さんと背中あわせて戦う際に相棒って言われて元気に返事する堀川くんもスーパーキュート。可愛いの権化。

私は健人の鶴丸がビジュアルと重力を感じさせない殺陣、飄々とした雰囲気を持ち合わせているのでナンバーワン鶴丸国永だと思ってはいるのですが、やはり染谷さんも強いです。染谷さんの鶴はあざとさとひょうきんさが強くて、殺陣も生命力があるんですよね。ぐい飲みを両手で持って、酔ったように目を閉じているのを目撃した瞬間「あいつが女だったら絶対合コン一緒に行きたくないな!」って思いました。あざとい……。あとは日替わりであろう「教えて南海先生!」のシーンもそうですけど、要所要所で入れてくるボケが上手すぎて本当に面白い。どっちの鶴丸もいいですね。



私の中で幕末といえば新選組のイメージでそっちばっかり調べているので、西の方で何があったのかは高校の日本史から知識が止まってます。私は龍馬と以蔵さんって仲が悪いものだとばかり思っていた(fgoミリシラ的解釈)けど史実上そうではないらしいし…。

 

維伝のメインストーリーに関してはもう見た通りなので、アンサンブルの方が序盤から士気がめちゃくちゃ高く熱入っててかっこいい所と歴史上の人物(坂本龍馬岡田以蔵武市半平太吉田東洋)の殺陣がエグいほど上手すぎることにただただ感動したことをお伝えしておきます。以蔵さんなんて小回り効いてすばしこい上アホほど高くジャンプするし階段落ちやるし、ちょっと人間離れした動きでしたよね。普段はアクション俳優かなにかなの…?吉田東洋のビジュアルといい声といい完全に悪役っぽい風貌なのがツボでした。いい声してるわあ。龍馬役の方も自身は6度目の龍馬と仰るだけあってイメージする坂本龍馬そのものでした。
歴史改変が成された放棄された世界では、歴史上の人物の偽物をも創り出してしまうなんて歴史修正主義者も頭使うようになったよな…。奴らの本来の姿が見えた時、「うわ、これ時鳥と同じタイプのやつじゃん!」ってゾワッとした。TRUMPシリーズのスペクターといい末満さんは異形に白塗りさせるの好きだね。

龍馬の「もし自分が土佐にいれば」という強い気持ち、この「もし」って気持ちに漬け込む(漬け込むというか勝手に利用している?)歴史修正主義者最悪だな。この『悲願』をも脅威に変えてしまう向こう側の首謀者強すぎない?坂本龍馬本体ではなく、込められた想いにだけ干渉してる可能性があるってことじゃないですか。こっちの審神者もそれができるなら今頃劇場でペンラ振ってプリキュアみたいに応援してスーパー刀剣男士顕現させてるわ。
今回一番私たちを苦しめる「歴史修正主義者の姿をした山姥切国広」ですが、恐らくこの山姥切国広も「自分が、この本丸がもっと強く在れたなら」三日月宗近を救えたんじゃないかという彼の悲願が歴史修正主義者によって利用されたのではないかと考えます。(私はこの存在を勝手に「山姥切国広の悲願」と呼んでいます。)何らかの形で歴史修正主義者と接触し、交渉の末自分の意志でああなったのではないといいのですが…。物に眠る想いや心を目覚めさせ、引き出す能力があるのがこちら側の審神者なら、敵の首謀者は心に宿る願いや想いを引き出す能力があったりするんでしょうか。

歴史修正主義者が現われてから審神者の手によって刀剣男士は顕現されたので、歴史修正主義者=刀剣男士自身という説はないと思っています。

山姥切国広の悲願が、これまで刀ステ本丸が歴史修正を成してきた物語を送り込んできていたようですが、三日月が円環を繰り返すたびにまんばちゃんもその数だけ白みかちと戦い、そして負け、強くなりたいと何度も願うわけなのでその想いは絶大な力を持ち得るはず。修行から戻ってきたまんばちゃんが山姥切国広の悲願と対峙して直接対決の末勝利!みかちへの糸口を見つけ出し無事救出めでたしめでたし!!…な~んてことにはならないんだろうなあ。

山姥切の悲願が「いつか三日月宗近を救い出してみせる」といって掃けていくとき笠に手を添えていますが、まんばちゃんがフードを抑えている時のそれと一緒で「うわーーーやりよるわ!!!」と恐ろしくなりました。

 

むっちゃんは「歴史を守らない刀は刀じゃない…ならば、わしは刀じゃ!」

と言っていました。だとすると歴史に介入してしまった山姥切国広の悲願は一体何者なのでしょうか。

 

パンフレットに掲載されている、恐らく顕現の順番表と過去作品の時系列を見れば見るほど何がどうなっているのか分からなくなります。二振ある刀はやっぱり折れたってことなのかな。末満さんは意味のない事しないもんなー。謎は深まるばかり…。

また過去作全部見返さなきゃ。