Première étoile

舞台俳優のおたく

舞台刀剣乱舞 慈伝 日日の葉よ散るらむ 感想

 

※※ネタバレあります※※

 

みなさんこんにちは!

繁忙期の疲れた心に推しが効く

さっそく初日とおととい行って参りました。会いたかったよ〜〜〜長谷部くん!!!

 

舞台「刀剣乱舞慈伝 日日の葉よ散るらむ

www.marv.jp

 

【会場について】

会場は噂の品川ステラボールです。情報が入る前は傾斜ゼロのフラットを想像していたのですが、会場設営の際にがんばって傾斜をつくってくれたようなので全然見辛くなかったです。

センブロはむしろそんじょそこらの会場よりもよっぽど見やすかったですよ。

 

座席がパイプ椅子なので上演時間が2時間20分でもお尻がちょっと痛くなるけど、東京ドームのアリーナとは違い上質なパイプ椅子なので頑張れないこともないです。

ただガチ上手/下手のような両端に座るとスピーカーが視界を遮るので本丸の塀から顔を覗かせる可愛い刀剣男士が見えない………。でもカミシモの人はそれはそれでいいこといっぱいあるから!

 

初日の入場待機列&物販列の混乱ぶりを心配していたのですが、5日ぶりに行ったら待機列がピシーッときれいに整備されていて感動しました。スタッフさんに感謝。

あと当日券の申し込みフローをtixeeboxに変えてくれたのもとてもありがたいです。これで気軽に当日券チャレンジができるようになりました。品川駅のすみっこで待機して、コケたらすぐ電車乗って帰れるもん。(駅利用者の迷惑にならないように気を付けよう!)

 

【内容について】

平和そのものです。作風を例えるならばアニメ『刀剣乱舞 花丸』ですね。これ光忠がいたら100%厨で歌ってたし長谷部くんも隣でうどん作ってたわ。悲伝観劇後に多くの人が現実逃避で『次は花丸みたいな日常系のお話がみたい』という話をしていた気がするけど、まさか1年後それが現実になるとは。

今回私は勝手に聚楽第がメインにくると思い込んでたので開始5分のスクリーンの中だけでイベントが完結したときには

「!?終わった…だと…?」

と拍子抜けしてしました。そうだよね~限られた上演時間の中で長義がなぜ本丸に来ることになったのか説明して配属させて衝突させて話すすめなきゃいけないもんね。最終決戦での大般若さんと博多くんの中傷キズが雑めでちょっと笑ってしまった。

 

なので幕が落ちて刀剣男士全員が本丸の中で内番服で姿を現した時は

「なるほど、そうくるか〜〜〜!!」

といい意味で裏切られました。トレブロで見ることはあれどなかなか内番姿をしっかりと見る機会今までなかった気がするのですごくうれしい~!

始まりと終わりの歌がキャッチーでアニソンぽくてすごく好きです。

それにしても1作品に19振ってめちゃくちゃ多いね?!これはどう考えても目が足りない。

 

【長谷部くんについて】

長谷部くん脚が長くてお尻が小さくて顔もめっちゃちっちゃくない?!(マジで)

今回の長谷部くんとっても活き活きしていて可愛いですね。ステ本丸の長谷部くんがみんなと仲良くやってる事がよく分かりました。

刀ステももう7作目。初演である虚伝と比べると長谷部くんは幾分かまるくなったというか柔らかく気がします。極になったことで成長した部分もあるけれど、それよりもこの本丸で仲間と過ごしてきた時間と、経験を積んで語らずともしっかりと根付いている彼らの絆が長谷部くんを少しずつ変えていったんだろうなと思いました。

山伏と長谷部くんがまんばちゃんを誤魔化すために言い訳を考えるわちゃわちゃシーンで、まんばちゃんに言及されて「ぅ…」っと声が小さくなってしまう思ったより嘘が下手くそな長谷部くんバチクソ可愛すぎやしません???????山伏とめっちゃ仲いいじゃん…。そこから勢いで攻めていって、てんてこまいになっちゃうまでのあの絶妙なテンポがまた上手いんだよなあ〜。

推しくんの演技はメリハリがあってこういうギャグっぽいのも笑いどころがはっきりしてるからすごく面白いと思います。推しくん自身が日頃からツッコミ要員としてご活躍されてるから長谷部くんのポジションはとても合っていますね。あのノリはまさに推しくん自身が培ってきた能力。まんばちゃんを追っかけて走り回る2人が2階で本丸を見渡すあの動き、あそこまで表情炸裂してる長谷部くん今まで見たことあります??もはや歴史的瞬間ですね。あれ大好きです。あと山伏とおでこくっつけるために背伸びする長谷部くんの表情とても気になります。つま先がキューティー。1回でいいから下手に座りたい。

博多くんと長谷部くんのコンビも大好きなのでジョ伝ぶりに見られてハッピ〜でした!

 

合同手合せの時「主命を果たす為に自分に何ができるのか」を彼なりに考え、まんばちゃんの実力を認めているからこそ長義側に就いた所もすごく好き。序伝でこそまんばちゃんに対して「少なくとも俺の方が近侍としてふさわしい」と対抗心むき出しにしていた長谷部くんだけど、そうやってまんばちゃんの成長を側で見てきた彼が主の為に近侍を支えるべく動いてくれていると思うと胸が熱くなります。しかもまんばちゃんと長谷部くんが刀を交えたのって今回が初めてですよね?!(パンフのインタビュー読んで気付いた)まんばちゃんと戦う長谷部くんすっごくいい表情してたよ。

一昨日観て激アツだったのがカテコで両端から2人が出てくるときに長谷部くんがまんばちゃんに向かって「山姥切」って声かけてるの、優しい顔して。も〜たまらない気持ちになりました。

すごくいいコンビになったよね、この2人。

 

殺陣はかっこいいしギャグ要員にもなれるし番傘持っておすましポーズもしてくれるし長谷部くんの可能性無限大じゃん!長谷部くんのいろんな姿を見せてくれる推しくんほんとすごいよありがとう!!!!

 

【まんばちゃんについて】

長義と対面することによって、写しであることに囚われていた頃をぶり返してしまうまんばちゃん。長義がまた憎たらしい高慢な言い方するからそうなっちゃうんだよね…長義も基本的はいい子なんだけど本科としてのプライドがエベレスト級だから写しであるまんばちゃんをどうしても下に見たいと思ってしまうんだろうね。さらにこの本丸で近侍として、強い刀としてみんなから慕われているまんばちゃんの話を聞いて評判がいいから余計刺々しく当たってしまうのかなとは思った。

長義はまんばちゃんがこの世に打たれた瞬間から存在そのものにムカついてたのか、それともまんばちゃんの評価が高くなったときに自分が比較対象とされて気に食わなかったのか。「写し」があるから「本科」に意味があるというのに。まんばちゃんもまんばちゃんで「山姥切の写し」として生まれてきたから本科の存在を嫌でも意識しちゃうし…これはお互いが、自身に呪いをかけているようなものだと思う。なんだか2人ともかわいそう。

今回のまんばちゃんは「自分が偽物ではない」という部分に関しては今までの物語を通じてある程度自分の中で解決しているものがあって名前がどうとかそこはあんまり重要ではなくて、ただ写しとして本科に合わせる顔がないのと「自分が『写し』であるから三日月を救えなかったんじゃないか」って心の底で思ってる事を「写し/偽物」というワードで抉られ続けたことで意気消沈しぶり返したっていうのが強い気がする。

 

合同手合せで容赦なく頭を鞘で殴った時はあまりのまんばちゃんらしからぬ行動にゾッとした。でもその冷たい表情はどこか悲しそうだった。「強くて、そして悲しい」こんな刀を他にも知っている気がした。

 

五虎退が三日月の話をしている時、まんばちゃんの視線はどんぐりにあって、その先にある三日月の心を見ていたと思う。

みかちがこれを持っていれば戻ってこれるって言ったんだから大丈夫、みかちもきっと戻ってこれるよ…!

まんばちゃんがとうとう修行に出るのかあ……まんばちゃんの布バサーッも今回か次で見納めになると思うとちょっとさみしい。まんばちゃんが今よりももっと強くなって三日月と再会できますように。

まんばちゃんいってらっしゃい!!!

 

刀剣男士みんながお互いを想いやっている姿が微笑ましく、あたたかくて優しいちょっぴりさみしい物語だったなあ。あの場に三日月がいたらと思わずにはいられない…。

殺陣メインじゃなくても刀剣男士たちの色がブレずに会話劇ができたのはキャストやスタッフさん、そして観客が今まで積み重ねてきた刀ステの歴史があったからこそだと思う。

 

冬の新作は荒牧慶彦氏のスケジュール的にまんばちゃん抜きになるかジョ伝みたく公演期間が激短になるかどっちかなんだろうな。あ、イノサン申し込んでみました!亜門さんの演出との事だったので。

長谷部くんは出るかな?今度こそ出ないんじゃないかな。出るなら早めに言ってね、円盤積まなきゃいけないから。

 

もっとほかの刀剣男士のこともいっぱいまとめたいので落ち着いたらまた書きます!ひとまず私は来月また長谷部くんに会えるまで頑張って仕事します。

 

楽しそうな推しくんが見られて幸せだな〜!!!